【10月4日 AFP】イタリア北部ミラノ(Milan)市近郊で3日、ルーマニア人富豪のダン・ペトレスク(Dan Petrescu)氏(68)が操縦する軽飛行機が墜落し、乗っていた8人全員が死亡した。現地メディアが報じた。

 墜落したのは「ピラタスPC12(Pilatus PC-12)」型機で、同日午後1時(日本時間同8時)すぎ、ミラノのリナーテ空港(Linate Airport)を離陸し、サルデーニャ(Sardinia)島北部オルビア(Olbia)へ向かっていた。

 国家航空安全機関(ANSV)によると、離陸の数分後にミラノ市南東部サンドナートミラネーゼ(San Donato Milanese)で墜落した。目撃者によれば、同機は炎上しながら、改装中のオフィスビルに突っ込んだ。ビル内に人はいなかった。

 ANSVは事故原因の調査を開始した。

 ペトレスク氏は大手建設会社の他、大型スーパーマーケットやショッピングモールを所有していた。日刊紙コリエレ・デラ・セラ(Corriere della Sera)によれば、同氏はドイツ国籍も有していた。

 コリエレとAGI通信によると、ペトレスク氏の妻(65)と息子ダン・ステファノ(Dan Stefano)氏(30)も死亡した。

 コリエレは副検事の話として、事故機のブラックボックスは回収済みだと伝えた。

 映像は伊通信社ANSAが3日撮影・提供。(c)AFP