【10月4日 AFP】競馬の凱旋門賞(100th Prix de l'Arc de Triomphe、芝2400メートル)が3日、フランスのパリロンシャン競馬場(ParisLongchamp Racecourse)で行われ、ルネ・ピーヒュレク(Rene Piechulek)騎手騎乗のトルカータータッソ(Torquator Tasso)が、100回目を迎えた大会で歴史に残る衝撃的な優勝を飾った。

 単勝69倍のダークホースだったトルカータータッソだが、ピーヒュレク騎手が見事に乗りこなし、タルナワ(Tarnawa)を2着、ハリケーンレーン(Hurricane Lane)を3着に抑えた。

 ドイツ馬が凱旋門賞で勝つのは2011年のデインドリーム(Danedream)以来で、1975年大会を単勝118倍から制した同じドイツ馬のスターアピール(Star Appeal)に引けを取らない快挙となった。1歳時の価格は、ライバルたちよりも圧倒的に安いわずか2万4000ユーロ(約310万円)だったが、今回の優勝で、それをはるかに上回る286万ユーロ(約3億6800万円)の優勝賞金を馬主にもたらしている。

 マルセル・バイス(Marcel Weiss)調教師は、デビューわずか2年目で早くも凱旋門賞のタイトルを手に入れた。

 日本からは、初挑戦した52年前からの悲願である凱旋門賞制覇に向けて今年も2頭が出走したが、不本意な結果に終わった。期待の高かったオイシン・マーフィー(Oisin Murphy)騎手騎乗のクロノジェネシス(Chrono Genesis)は序盤から先頭のアダイヤー(Adayar)の後方につけ、2番手で最終コーナーをまわったが、上位3頭の仕掛けについていくだけの末脚は残っておらず、7着に終わった。(c)AFP/Pirate IRWIN