【10月4日 Xinhua News】米電気自動車(EV)大手テスラ(Tesla)のイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、中国浙江省(Zhejiang)桐郷市(Tongxiang)烏鎮でこのほど開かれた2021年世界インターネット大会烏鎮サミットで行ったビデオ講演で「中国のテスラ車オーナーの個人情報は、中国国内で安全に保管されている」と発表した。

 輸入部品の調達など、まれなケース以外は情報を海外に転送することはなく、その場合も関係者の同意を得ていると説明した。「データの安全性はインテリジェント・コネクテッド車の成功の鍵であり、個人の利益だけでなく、社会全体の利益にも密接に関わっている。テスラはデータ管理を強化する法律や規則の制定を歓迎しており、監督部門と協力してデータの安全性を確保するための最適な解決策を模索している」とも語った。

 テスラは今年5月、中国にデータセンターを設置し、生産や販売、サービス、充電など中国事業に関わる全てのデータの国内保管を実施した。暗号化や認証、アクセス制御などで安全性も確保している。

 同社によると、顧客の個人情報や車両データの収集については「法令順守、必要最低限、公開性と透明性」を原則としている。データセキュリティーシステムに立脚し、デジタル環境整備を一層後押ししており、サイバー空間における運命共同体の構築を促進し、利益と責任を共有するデジタル化された未来を共同で築いている。(c)Xinhua News/AFPBB News