【10月3日 AFP】(更新)フランスのカトリック教会内での児童性的虐待問題を調査する独立委員会は3日、1950年以降に児童を虐待していた司祭や教会関係者が2900~3200人に及ぶことをAFPに明らかにした。

 報告書の公開を前にAFPの取材に応じたジャンマルク・ソベ(Jean-Marc Sauve)委員長は、この数字は「最も少なく見積もった」結果だと述べた。

 独立調査委は2018年、国内外の教会を揺るがした児童性的虐待スキャンダルを受けて仏カトリック教会が設置した。法律家や医師、歴史学者、社会学者、神学者ら22人で構成されている。

 2年半にわたり教会や裁判所、警察の記録の調査と目撃者への聞き取りを行った結果をまとめた報告書は、5日に発表される予定。

 調査では、児童性的虐待の加害者が聖職にとどまり続けることができた教会内部の「メカニズム、特に、制度化された仕組みや文化的な構造」に切り込み、今後へ向けた提案を行う。

 調査委が目撃証言の提供を呼び掛けて開設したホットラインには、17か月間で6500件の通報が寄せられた。(c)AFP