【10月3日 AFP】ブラジル全土で2日、新型コロナウイルス対応などをめぐって人気が低迷する右派のジャイル・ボルソナロ(Jair Bolsonaro)大統領の退陣を求める大規模デモが行われた。

 左派政党や労働組合が支援する全国運動の一環で、リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)やサンパウロ(Sao Paulo)、首都ブラジリアをはじめ、現地メディアによれば全27州・連邦区のうち24州・連邦区の14州都を含む84都市でデモが開催された。

 ブラジルでは新型コロナウイルスにより60万人近くが死亡しており、ボルソナロ氏は対応をめぐって激しい非難を浴びている。下院にはボルソナロ氏の罷免を求める弾劾請求が100件以上提出されているが、政権寄りのアルトゥール・リラ(Arthur Lira)下院議長はどれも取り上げていない。

 最高裁判所は、虚偽の情報を広めたなどとして、ボルソナロ氏と側近の調査を命じている。(c)AFP