【10月3日 AFP】競馬の凱旋門賞(100th Prix de l'Arc de Triomphe、芝2400メートル)に出走予定だったフランキー・デットーリ(Frankie Dettori)騎手騎乗のラブ(Love)が、発熱のため出走を取り消したことが2日に分かった。

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 2020年の英国オークス(2020 Epsom Oaks)で圧勝した牝馬のラブについて、フランス競馬の統括機関フランスギャロ(France Galop)は「2日午後に熱を出したため、獣医師の診断書を得て出走しないことが宣言された」と発表した。

 これにより、デットーリ騎手が自身の最多記録を更新する7回目の凱旋門賞制覇に挑戦することは極めて難しくなり、馬主が騎手の変更を決めるケースだけが唯一残された望みとなった。ラブが凱旋門賞出走を取り消すのはこれで2年連続で、昨年は馬が馬場を嫌がる可能性を懸念して撤退している。

 これによりエイダン・オブライエン(Aidan O'Brien)調教師は、今年の英オークスを新記録となる16馬身差で制したスノーフォール(Snowfall)と、ブルーム(Broome)の2頭態勢で100回目の記念大会に臨むことになった。

 オブライエン厩舎(きゅうしゃ)に凱旋門賞前日に不測の事態が発生するのは昨年に続いてのことで、前回は禁止薬物を含んだ飼料を食べたことが原因とみられる陽性反応を検査で示したため、登録していた4頭すべての出走取り消しを余儀なくされた。

 ラブの出走取り消しで凱旋門賞は14頭立てとなり、今年の英国ダービー(2021 Epsom Derby)馬アダイヤー(Adayar)、メルボルンカップ(Melbourne Cup)2勝を挙げているダーモット・ウェルド(Dermot Weld)厩舎のタルナワ(Tarnawa)、スノーフォール、セントレジャー・ステークス(2021 St Leger Stakes)優勝馬のハリケーンレーン(Hurricane Lane)が人気上位となっている。

 レースはフランスのパリロンシャン競馬場(ParisLongchamp Racecourse)で3日に行われる。(c)AFP