【10月3日 AFP】ラグビーの南半球4か国対抗戦、ザ・ラグビーチャンピオンシップ(The Rugby Championship 2021)は2日、最終第6節の試合が行われ、南アフリカが31-29でニュージーランドを下した。80分のホーンの後にエルトン・ヤンチース(Elton Jantjies)が逆転のペナルティーゴール(PG)を決め、熱戦を制して連敗を3で止めた。

 南アフリカはダミアン・デ・アレンデ(Damian de Allende)とマカゾレ・マピンピ(Makazole Mapimpi)がトライを決め、気持ちの入った勝利を収めた。同じくニュージーランドと対戦した1週間前の前節は、終了間際の失点で17-19の悔しい敗戦を喫し、さらにその前はオーストラリアに2連敗していただけに、会心の雪辱戦となった。

 ハーフタイムは14-20とリードを許して迎えたが、ジャック・ニーナバー(Jacques Nienaber)ヘッドコーチ(HC)がフロントローをそっくり入れ替えたことをきっかけに息を吹き返して逆襲を開始。後半序盤のマピンピのトライで自信を深めると、ニュージーランドに激しいプレッシャーをかけ続け、テストマッチ10連勝中の相手からミスを誘発した。

 最後は残り数分の勝負になり、ラスト5分でリードが4回入れ替わる息もつかせない展開になった中、オフサイドで得たポスト正面の簡単なキックをヤンチースが決め、ヒーローになった。

 オールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)も敗れはしたがすでに優勝を決めており、いい経験を積んでこの後は米国、さらには欧州への遠征に臨む。

 最終節のもう1試合では、オーストラリアが32-17でアルゼンチンを下した。(c)AFP