タイ・プーケットの隔離免除、対象国制限撤廃
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【10月2日 AFP】タイ政府観光局は1日、プーケット(Phuket)島の新型コロナウイルスワクチン接種済みの外国人観光客受け入れ制度について、対象を全外国人観光客に拡大すると発表した。
7月から同島で導入されている「サンドボックス(Sandbox)」制度は、ワクチン接種済みの外国人観光客のホテルでの隔離を免除するもので、これまでは新型ウイルスのリスクが低・中程度の約80か国が対象とされていた。
同制度を利用すると、プーケットで7日間過ごして検査を3回受けた後は、全国どこへでも移動できる。
タイでは新型ウイルス流行前までは観光業が同国の収入の5分の1を占め、2019年の外国人観光客は約4000万人に上った。しかし、入国制限などの感染防止策により外国人観光客は減少。経済は1997年のアジア通貨危機以来の最低水準にまで落ち込んでいる。
外務省のターニー・セーンラット(Tanee Sangrat)報道官は、子どもが未接種でも、親がワクチン接種を受けていれば同制度が適用されると説明した。
サンドボックス制度でこれまでに3万8000人がプーケットを訪れており、観光収入は6667万ドル(約74億800万円)に上っている。
プーケット島ではホテルの9割が閉鎖されており、観光業者らは今回の措置では不十分で、経済回復のためには入国規制の簡素化が必要だと訴えている。(c)AFP