【10月2日 AFP】米ナショナル・ウィメンズ・サッカーリーグ(NWSL)のリサ・バード(Lisa Baird)コミッショナーは1日、監督の性的不正行為疑惑への対応をめぐって批判にさらされている中で、トップの職を辞任した。

 NWSLは公式ツイッター(Twitter)で「NWSLは金曜(1日)、リサ・バード氏からコミッショナーを退く意向を聞き、それを受け入れた」とする発表文を投稿した。この発表の数時間前には、バード氏が今週末の試合を取りやめると明らかにしていた。

 米スポーツ専門チャンネルESPNによると、バード氏の辞任はリーグの理事会で決まったという。後任については、これまでのところ発表されていない。

 リーグでは前日、ノースカロライナ・カレッジ(North Carolina Courage)が、「非常に深刻な不正行為疑惑」を理由にポール・ライリー(Paul Riley)監督(58)を解雇していた。

 NWSLの指揮官が解雇されるのは、言葉による虐待や精神的虐待の疑いで調査を受け、リーグとの契約を打ち切られたワシントン・スピリット(Washington Spirit)のリッチー・バーク(Richie Burke)氏に続き、今週に入って2人目だった。

 ライリー氏の疑惑をめぐるリーグの対応には、米代表のアレックス・モーガン(Alex Morgan)やミーガン・ラピノー(Megan Rapinoe)ら選手サイドからも批判が集まっていた。

 また国際サッカー連盟(FIFA)は同日、報道された疑惑に関する「予備調査」の一環として、NWSLと米国サッカー連盟(USSF)に連絡を取ったことを公表した。バード氏の辞任とFIFAの介入に関連性があるかは不明となっている。(c)AFP