【10月2日 AFP】イタリア・ミラノ(Milan)で1日、スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリ(Greta Thunberg)さんを先頭に、数百人の若者が迅速な気候変動対策を求めてデモ行進した。来月には英スコットランド・グラスゴーで気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)を控えている。

 気候変動対策を求める運動「フライデーズ・フォー・フューチャー(Fridays For Future、未来のための金曜日)」によるデモ行進が世界各地で行われ、大勢の若者が参加していたが、この2年間は新型コロナウイルスの感染拡大によりほとんど開催されていなかった。

 白い防護服を着て緑のフェースペイントを施したマリアさん(15)はAFPに、「気候危機という大問題に対する関心をもう一度高めないといけない」と話した。「また街頭に戻って来ることができて、とてもうれしい」

 行進の先頭には、トゥンベリさんやウガンダの活動家バネッサ・ナカテ(Vanessa Nakate)さんの姿もあった。2人は、400人の若者が招待された国連(UN)の公式イベント「ユース・フォー・クライメート(Youth4Climate)」のためにミラノを訪れている。

 行進を終えた後にマイクを握ったトゥンベリさんは、各国の指導者は口先だけで行動しないとして批判を繰り返した。

「彼らの見え透いたうそやたわごとに、私たちはうんざりしている」とトゥンベリさんは話し、「希望は私たち全員だ」と訴えた。

「共に変化を起こそう! 絶対に立ち止まらず、闘い続けよう」とトゥンベリさんが続けると、参加者は一斉に「グレタ!」とシュプレヒコールを上げた。(c)AFP/ Amelie BOTTOLLIER-DEPOIS