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【10月1日 AFP】米科学者グループチームは9月30日、サーフボードに帆を付けた形のカメラ付き海洋ドローンを使ってハリケーン内部を世界で初めて撮影した。

 米海洋大気局(NOAA)が公開した映像は、波の高さ15メートル、風速54メートルを超えるハリケーン「サム(Sam)」の内部を捉えている。サムの勢力は5段階で2番目に強いカテゴリー4に分類される。

 撮影に使用された自律型ドローン「セールドローン(Saildrone)」は、同名の企業によって開発された。

 セールドローンは全長7メートル。風力を動力源とし、今回特別に開発された「ハリケーンウイング(帆に相当)」を搭載している。厳しい条件にも耐えられる設計となっており、ハリケーン研究のためのデータ収集が可能。

 同社のウェブサイトによると、風速や風向き、気圧、温度、塩分濃度、湿度などを計測できる。

 NOAAの科学者グレッグ・フォルツ(Greg Foltz)氏は発表で「ハリケーンの予測モデルの改善が期待できる」としている。

 映像はセールドローンが撮影したハリケーン内部と、セールドローンの位置を示したアニメーション。9月30日提供。(c)AFP