【10月8日 AFP】英ロンドン郊外のミルトンキーンズ(Milton Keynes)はラウンドアバウト(環状交差点)の多さやコンクリートでできた牛の像が有名だが、新しい特徴がもう一つある──購入した商品を届ける宅配ロボットの一群だ。

 6輪の自律走行ロボットによる宅配サービスが始まったのは、3年前。住宅街をせっせと行き来するこのロボットに人々が目をとめることはほとんどない。

 昨年サービスを開始した隣町のノーサンプトン(Northampton)とここミルトンキーンズで合わせて200台のロボットが活躍している。さらに国内5か所で新たに計500台の導入が予定されている。

 この白い小型ロボットが真価を認められ始めたのは昨年、新型コロナウイルスの流行でロックダウン(都市封鎖)が行われたときだったという。

 開発元の米スタートアップ企業、スターシップ・テクノロジーズ(Starship Technologies)の英法人幹部アンドリュー・カーティス(Andrew Curtis)氏はAFPの取材に「コロナ禍では、人と接触しない宅配を誰もが必要としていた」と振り返った。