【9月30日 AFP】スペインで新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策が29日に緩和されたことを受け、同国のサッカークラブは、今週末からスタジアムの最大収容人数まで観客を入れることが認められる。

 しかし規制を維持する自治体もあるため、資金難に陥っているFCバルセロナ(FC Barcelona)などはスタジアムを全面開放できない見通しとなっている。

 スペイン全土から保健担当トップが一堂に会する会合が29日に開かれ、サッカー、バスケットボールをはじめとしたスポーツイベントの観客の上限を、「屋外は収容人数の100パーセント、屋内は同80パーセント」とすると決定した。なお、これは10月末までの期間限定措置で、状況次第で方針は見直されるという。

 一方、マスク着用や対人距離1.5メートルの順守をはじめとしたその他の措置は維持されるため、満員のスタジアムで試合を行うことは事実上不可能となっている。

 この規制緩和を適用するか否かは、各自治体の保健当局に判断を委ねられることになる。バルセロナとRCDエスパニョール(RCD Espanyol)が本拠地を置くカタルーニャ(Catalonia)自治州はこの日、1万人以上の屋外スタジアムの収容人数60パーセントを維持すると発表した。

 また、アスレティック・ビルバオ(Athletic Bilbao)やアラベス(Alaves)、レアル・ソシエダ(Real Sociedad)が拠点を構えるバスク(Basque)自治州も同日、現在の収容人数60パーセントを継続する方針だと明かした。(c)AFP