【9月30日 AFP】21F1第21戦サウジアラビアGP(Saudi Arabian Grand Prix 2021)の関係者は29日、依然としてサーキットの建設が続くなど、12月上旬の初開催に向けて不眠不休で準備が進められていると明かした。

 匿名を条件に取材に応じた関係者は、主催者は紅海(Red Sea)沿岸の都市ジッダ(Jeddah)で「時間との闘い」に追われていて、「不眠不休」で働いていると明かした。

 今週サーキットを訪れてみると、多くの建物は建設途中で現場にはクレーンや掘削機が置かれており、まだ完成には程遠いことが分かった。

 ナイトレース用に投光照明がつけられるサーキットの全長は、今季のカレンダーで2番目に長い6.175キロメートルで、計27か所にコーナーが設けられるという。レースは12月3日から5日にかけて開催される。

 また、サウジアラビア自動車・オートバイ連盟(SAMF)会長のハリド・ビン・スルタン・アブドラ・アル・ファイサル(Khalid bin Sultan Abdullah Al Faisal)王子は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によるパンデミック(世界的な大流行)で移動が困難な中でも、観戦チケットには「非常に大きな需要」があったと明かした。 チケット料金は2000サウジ・リヤル(約6万円)から35000サウジ・リヤル(約104万円)となっている。

 ファイサル王子は、「F1プロジェクトはかなり費用がかかる。コストは標準的にはチケット販売をはじめ広告収入、地域スポンサー収入で賄われる」と話した。

 22レース中21番目開催のサウジアラビアGPが終わると、今季のF1は続くアブダビGP(Abu Dhabi Grand Prix 2021)で最終戦を迎える。(c)AFP