【9月30日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2021-22)は29日、グループE第2節が各地で行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)は0-3でベンフィカ(Benfica)に黒星を喫し、グループリーグ敗退の危機に追い込まれた。

 敵地リスボンでバルセロナは、後半のPKを含めダルウィン・ヌニェス(Darwin Nunez)に2点を許すなど完敗。解任がうわさされるロナルド・クーマン(Ronald Koeman)監督にとって痛恨の黒星となった。

 ヌニェスの2得点に加え、ラファ・シルバ(Rafa Silva)にもゴールネットを揺らされたバルセロナは、14日に行われたバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)との初戦に続いて0-3のスコアで2連敗となった。

 クーマン監督は2枚目のイエローカードを危惧してか、わずか33分でジェラール・ピケ(Gerard Pique)を下げたが、結果的に終了間際にエリック・ガルシア(Eric Garcia)が2度目の警告を受けて退場となり、またしてもその戦術に厳しい視線が注がれることになるだろう。

 また指揮官は、ピケの交代に伴い立ち上がりのチームで最も創造的なプレーをしていたフレンキー・デ・ヨング(Frenkie de Jong)をDFラインの中央に配置する判断を下している。

 バルセロナがチャンピオンズリーグのこのラウンドで連敗するのは、最後のグループステージ敗退を喫した2000-01シーズン以来となった。

 E組は勝ち点6のバイエルンが首位、同4のベンフィカが2位につけおり、最下位のバルセロナにとって来月本拠地で行われるディナモ・キエフ(Dynamo Kiev)戦が早期敗退を回避するための重要な一戦となる。

「最も安易なのは監督に矛先を向けることだが、責任はわれわれ全員にある」と指揮官を擁護したセルヒオ・ブスケッツ(Sergio Busquets)は、「チームは危機的状況だ。2試合プレーしただけだが0ポイントだ。ディナモとの2試合を控えているが、どちらも勝たなければならない」と語った。

 バルセロナは今週末にスペインリーグ王者アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)とのアウェー戦を控えており、ディナモ戦までクーマン監督が指揮を執り続けている保証はない。

 クーマン監督は会見で周囲にサポートを求め、今後の展望を口にしたものの、バルセロナは公式戦ここ5試合で1勝しかできていないため解任は時間の問題となっており、クラブは来月の国際試合週間が体制変更にうってつけのタイミングだと考えているのかもしれない。

「クラブがこの現状をどう考えているか分からないので、私からは何も言うことはない」と話したクーマン監督は、「自分の領域ではないのでこれ以上質問に答えることはできない。見守るしかない」と続けた。(c)AFP