【9月30日 AFP】フランスで、妻に薬を飲ませた上で、見知らぬ男たちに性的暴行を受ける様子を撮影する行為を10年にわたり繰り返していたとして、68歳の男が逮捕された。警察が29日、明らかにした。

 仏南部アビニョン(Avignon)で約1年前に始まった捜査では、これまでに45人の容疑者が特定された。捜査開始のきっかけとなったのは、男が商店で女性のスカートの中を撮影しようとして逮捕されたことだった。

 アビニョン警察のジェレミー・ボッセプラティエール(Jeremie Bosse Platiere)警視は、「レイプ事件でこれほど多くの証拠がそろっているのは珍しい。たとえ意識を失っていた被害者が何も覚えていなくても、すべてが記録されている」と語った。

 ボッセプラティエール氏によると、夫は暴行の様子を毎回撮影していた。犯行は2010年から2020年まで繰り返され、「犯行期間の長さと加害者の数で異例」だという。

 被害女性は60代で、警察に知らされて初めて被害を認識した。夫のパソコンからは犯行の映像や、出会い系サイトに投稿された勧誘メッセージが見つかった。夫はメッセージで、妻が抗不安薬で意識を失っている間に犯行に及ぶ人を募集していた。

 容疑者の年齢は24~71歳。当局は夫に加え、32人の男の身柄を拘束しているほか、9人を聴取している。(c)AFP