【9月29日 AFP】バングラデシュで有名になっていた体高50.8センチの小さな牛がこのほど、ギネス・ワールド・レコーズ(Guinness World Records)から「世界最小の牛」と認定された。ただし、この牛は先月急死しており、死後に与えられた世界一の称号となった。

 首都ダッカ郊外で飼育されていた「ラニ(Rani)」は、インターネット上で一躍人気を集め、農場にはラニを一目見ようと数万人が詰め掛けていた。

 世界最小の牛として認定を受けるため、所有者がギネスに申請していたが、その直後の先月19日、ラニは体内にガスがたまる急性鼓腸症で急死していた。

 所有者は、申請が認められたとの電子メールが27日にギネスから届いたと明かした。ギネスのウェブサイト上でも、体高が最も低い牛としてラニが紹介されている。これ以前の記録を持っていたのは、体高61センチのインドの牛「マーニキヤム(Manikyam)」だった。

 所有主は「ラニが認定を受けて、複雑な心境だ。もらえて当然の称号が得られたのはうれしい。だが同時にとても悲しい。あの子はもう私たちの元にはいないから」と語った。ラニの飼育係は、「認定の知らせを聞いた途端に号泣した」という。(c)AFP