【9月30日 CNS】中国で国慶節(建国記念日、10月1日)に合わせた大型連休(10月1~7日)が近づき、連休中の鉄道切符の販売が始まっている。最近は福建省(Fujian)莆田市(Putian)などで新型コロナウイルスの感染者が増えており、各地では連休中に大人数で集まることや不要不急の移動をしないよう呼びかけている。

 鉄道の切符は15日前から予約でき、9月17日から鉄道公式サイト「12306」などで国慶節連休中の切符の予約が始まった。

 中秋節(旧暦8月15日)の祝日と国慶節が重なった昨年は連休が10月1~8日の8連休となり、連休直前の9月28日から10月8日までに1億2687万人が鉄道を利用。ウイルスの感染が完全に収まっていない時期だったが、1日あたりの平均旅客数は2019年の84%にあたる1153万人に上った。今年も新型コロナは収束しておらず、鉄道旅客数がどのように変化するかは不明だ。

 文化観光部のガイドラインによると、感染レベルが中・高リスク地域以外では、旅行会社は省・自治区・直轄市をまたぐ団体旅行や「航空券+ホテル」のセット商品の販売を再開できる。

 ただ、多くの省ではこれまでに独自の感染対策を表明。遼寧省(Liaoning)は連休中に大人数で集まることを認めず、観光地やスーパー、レストラン、ホテル、映画館、駅などでは、感染の可能性の有無を色付きQRコードで表示するスマートフォンの「健康コード」や「旅程コード」、ワクチン接種記録の提示を求めるとしている。河南省(Henan)も、省や都市をまたぐ移動を最小限に抑えるよう呼びかけ、大人数で集まることを認めない。

 中国疾病予防管理センターの免疫プログラム首席専門家の王華慶(Wang Huaqing)氏は「連休中に人々が集まることは推奨されておらず、特に大人数の集まりは認められない」と強調している。(c)CNS/JCM/AFPBB News