【9月30日 CNS】中国東部の江蘇省(Jiangsu)塩城市(Yancheng)公安局は15日、長年にわたり自動車事故を自作自演して保険金をだまし取っていた詐欺グループの容疑者30人を逮捕し、56台の車両を押収したと発表した。詐欺グループは判明している分だけで保険金を152回だまし取り、被害総額は300万元(約5166万円)を超えるという。

 グループの中心人物の倪容疑者は自動車のロードサービス会社や自動車修理店を経営しており、2008年から仲間とともに保険金詐欺を開始。自動車を炎上させたり川に転落させたりしたほか、自動車同士の衝突事故を起こし、保険金をだまし取った。中古車を購入しては自作自演の事故を起こし、次第に高級中古車を使用して請求額も高くしていった。保険会社の現地審査を回避するため、詐欺グループは事故を起こした車両を移動させて自社の修理店で損害を「確定」させ、第三者の評価報告書を作って保険金を請求していた。

 警察が詐欺グループの捜査を進め、全国の銀行・保険監視システムを通じて保険業界と共同調査したところ、1836の案件で102人が詐欺に関与した疑いが浮上。各案件を精査して36人の容疑者を割り出した。今年4月から3回にわたる集中取り締まりを行い、広州市(Guangzhou)で倪容疑者を逮捕したほか、多くの容疑者を次々に逮捕した。(c)CNS/JCM/AFPBB News