【9月28日 AFP】中国南部の珠海(Zhuhai)市で28日、国内最大の航空ショー「中国国際航空宇宙博覧会(Zhuhai Air Show、珠海航空ショー)」が開幕し、無人偵察機や電子戦機などが披露された。米国や台湾、南シナ海(South China Sea)を念頭に、高性能化する航空戦力を誇示した形だ。

 中国は軍事技術とその投資の面で米国に後れを取っているが、専門家によると、差は縮まっている。

 28日には、新型無人偵察機「彩虹6(CH6)」の試作機も公開された。防衛コンサルティング会社ジェーンズ(Janes)によると、翼幅20.5メートル、全長15.8メートル。偵察だけでなく、ミサイルを搭載して攻撃することもできる。

 この他、国境地帯の偵察や領海の監視に当たる無人機「無偵7(WZ7)」や、電子戦機「殲16D(J16D)」も公開された。国営メディアによると、両機は既に空軍で就役している。

 軍事評論家の宋忠平(Song Zhongping)氏はAFPに対し、今回公開された機体について「台湾海峡(Taiwan Strait)と南シナ海の両地域で大きな役割を果たすだろう」と述べた。

 通常隔年で開催される同航空ショーは昨年開催されるはずだったが、新型コロナウイルス流行のため延期されていた。感染防止策の隔離措置や入国制限などの影響で、国内からの来場者が大半を占めている。(c)AFP