中国のペット保険急成長 市場規模約3千億元
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【9月28日 Xinhua News】中国のペット保険市場が急拡大している。ペットの犬や猫が病気になった時の医療保険や、ペットが人をかんだときなどに対応する賠償責任保険などがあり、中国では「90後」と呼ばれる1990年代生まれの若者世代を中心に広まっている。天風証券の推算では、中国のペット保険市場規模は約3千億元(1元=約17円)。今後3年間で年平均20%以上伸びると予想され、加入率も1%と一部先進国の40%を大きく下回っている。
業界関係者によると、ペットの医療保険にはここ数年ますます注目が集まっており、飼い主にとって最もメリットの大きい保険の一つとなっている。「ペットも人間と同じように病気にかかる。医療保険に入っていれば、医療費の一部を保険で支払うことができる」とある保険ブローカーは話す。
変化に敏感な一部の保険会社とインターネット企業はすでにペット保険事業の展開を進めている。中国人寿保険や中国人民保険集団、中国平安保険、中国太平洋保険などの上場大手のほか、中国大地財産保険、陽光保険集団、衆安在線財産保険など各社がいずれもペット医療保険の取り扱いを始めている。
衆安在線財産保険は2021年6月中間決算で、ペット保険の累計契約数が6月末までに100万件を超えたと発表した。上半期(1~6月)の保険料収入は前年同期の60倍に増加し、さらに高い伸びを見せている。同社の姜興(Jiang Xing)最高経営責任者(CEO)は「中国ペットビジネスの伸びしろに期待している。ペット産業チェーンへの参入を今後も進め、ペットビジネスに深く関わっていく」と述べた。(c)Xinhua News/AFPBB News