【9月28日 AFP】米自動車大手フォード・モーター(Ford Motor)は27日、電気自動車(EV)の生産に114億ドル(約1兆2700億円)を投資すると発表した。2025年までに工場4か所を設置し、1万1000人の雇用を創出する。

 フォードは提携相手の韓国のSKイノベーション(SK Innovation)と共同で、ケンタッキー、テネシー両州に工場を設置する。

 フォードは、昨年4月に発表した総額300億ドル(約3兆3300億円)の投資計画の一部として114億ドルのうち70億ドル(約7800億円)を、残りをSKイノベーションが出資する。

 フォードの118年間の歴史において最大、最先端、最も効率的な施設となり、これにより同社が米国でのEV化の先頭に立つとしている。

 米国で持続可能な生産エコシステムをつくるという同社の長期目標を支えるもので、温室効果ガス排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラルの達成を加速させ、地球温暖化対策の国際的枠組み「パリ協定(Paris Agreement)」に沿ったものだと説明している。

 同社は2030年までに製造する自動車の40~50%を完全EV化する方針だ。

 ビル・フォード(Bill Ford)会長は「フォードが米国におけるEV化を先導し、クリーンでカーボンニュートラルな新時代を切り開く、変革の瞬間だ」と述べた。

 フォードは、電動ピックアップトラック「F150ライトニング(F-150 Lightning)」や電動商用バン「Eトランジット(E-Transit)」、電動SUV「マスタング・マッハE(Mustang Mach-E)」を販売しており、売れ行きは好調だ。(c)AFP