【9月28日 AFP】女子テニスの元世界ランキング1位で、昨年現役に復帰したキム・クライシュテルス(Kim Clijsters、ベルギー)が27日、シカゴ・フォール・テニス・クラシック(Chicago Fall Tennis Classic 2021)のシングルス1回戦で台湾の謝淑薇(Su-Wei Hsieh、シェ・スーウェイ)に敗れ、復帰後初白星はまたもお預けとなった。

 これが今季の初戦となったクライシュテルスは、立て続けに3ゲームを奪って第1セットを3-0とリードしたが、そこから謝に8ゲーム連取を許した。第2セットに入ると1ブレークダウンの状況から逆転して最終セットに持ち込んだが、重要な局面でポイントを落とし、2時間18分の末に初対戦となった謝に3-6、7-5、3-6で敗れた。

 四大大会(グランドスラム)でシングルス通算4勝、ダブルス同2勝を誇るクライシュテルスは、2012年に現役を一度引退。復活を目指して昨年ツアーに戻ったが、ここまでの戦績は0勝4敗となっている。

 人気の高いクライシュテルスについて謝は「彼女はコートの外でもすごくすてきで、とても思いやりがある。10年前に対戦していなくて助かった」とコメントした。

 昨年末に膝を手術し、今年は新型コロナウイルスにも感染したため、ようやく今季の戦いをスタートさせたクライシュテルスは、「きょうはあと一歩のところまで迫ったが、良い感覚はまだ残っている。前進しているし、それが一番重要だと思う。全体的に向上しているということに目を向けている。それは前向きなこと」と語った。(c)AFP