【9月28日 AFP】数十年にわたり性犯罪組織を率いていたとして起訴された米R&B歌手のR・ケリー(R. Kelly)被告(54)の裁判で、ニューヨークの陪審は27日、組織犯罪を含む9件の罪状すべてで有罪評決を言い渡した。

 公判は1か月半にわたったが、陪審はわずか9時間で評議を終了。ケリー被告が女性と少女を性行為目的で勧誘し、信頼関係を築いて虐待する組織的犯行に及んでいたと結論した。

 量刑言い渡しは来年5月4日で、最高で終身刑が言い渡される可能性がある。弁護人のデブロー・カニック(Deveraux Cannick)氏は、上訴を検討していると述べている。

 ケリー被告はニューヨークの他、イリノイ州連邦裁判所を含む3か所の管轄区域で起訴されている。

「アイ・ビリーブ・アイ・キャン・フライ(I Believe I Can Fly)」などのヒット曲で1990年代を代表する歌手の一人となったケリー被告は、以前から性的虐待の疑惑が浮上していたが、数十年にわたり司法の手を逃れ続けていた。(c)AFP