【9月27日 AFP】スイスで26日、同性婚の合法化の是非を問う国民投票が行われ、賛成64.1%で承認された。投票率は52%だった。

 政府が掲げた同性婚合法化の政策「結婚をすべての人に」をめぐり、反対派が必要とされる署名数を集めたため国民投票が実施された。

 LGBT(性的少数者)の人権活動家、ヤン・ミュラー(Jan Muller)氏は「スイスと、同性カップルの平等にとって歴史的な日となった」と述べた。

 同性婚の合法化はスイスで30か国目となる。欧州では、2001年にオランダが世界で初めて同性婚合法化に踏み切ったのを皮切りに、合法化が相次いだ。

 カリン・ケラーズッター(Karin Keller-Sutter)司法警察相は、同性婚の合法化は来年7月1日から可能となると語った。

 スイスは1942年、同性愛を合法化。同性カップルをパートナーとして認める制度が導入されており、毎年約700組が登録している。ただ、婚姻と同等の権利を保障するものではなく、一方のパートナーの市民権取得や養子縁組などの面で制限が残っている。(c)AFP