【9月27日 AFP】25日に実施されたアイスランドの総選挙をめぐり、一部選挙区で票の再集計が行われた結果、女性議員が過半数に達していなかったことが判明した。選挙管理委員会が26日、AFPに明らかにした。

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 先に公表された開票結果では、定数63議席のうち女性議員が33議席と全体の52%を占め、欧州の議会では初めて、女性議員の割合が50%を超えたとされていた。

 しかし、北西部選挙区で再集計した結果、女性議員は30議席(47.6%)にとどまり、過半数に届かなかった。同選挙区の選挙管理委員会の委員長は、再集計は要請に基づくものではなく、接戦だったため実施したと説明した。

 別の選挙区でも再集計の可能性があるという。

 世界銀行(World Bank)によると、欧州では女性議員が過半数に達している国はなく、スウェーデンが47%でトップとなっている。

 カトリン・ヤコブスドッティル(Katrin Jakobsdottir)首相率いる連立与党3党が過半数を確保した。今後、3党で連立を続けるか協議する予定。

 再集計は、全体の結果には影響しなかった。(c)AFP/Jeremie RICHARD