【9月26日 AFP】ラグビーの南半球4か国対抗戦、ザ・ラグビーチャンピオンシップ(The Rugby Championship 2021)は25日、第5節の試合が行われ、ニュージーランドが19-17で南アフリカに勝利し、優勝を決めた。

 オールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)はアルゼンチンに快勝した前節の実験的なメンバーから、ボーデン・バレット(Beauden Barrett)やブロディー・レタリック(Brodie Retallick)といった主力級を先発に戻し、スプリングボクス(Springboks、南アフリカ代表の愛称)との歴史的なテストマッチ100戦目に臨むと、両選手がチームを引っ張って勝利を収めた。

 試合は世界トップ2のチームによる激しい肉弾戦になったが、最後は残り2分でジョーディー・バレット(Jordie Barrett)が難しい位置からのペナルティーゴール(PG)を決め、乱戦に決着をつけた。

 対する南アフリカは、前週オールブラックスに世界ランキング1位の座を奪われたばかりで、傷口に塩を塗られるような敗戦となった。

 同じ会場で後の時間帯に行われたもう1試合では、オーストラリアが27-8でアルゼンチンを下した。デイブ・レニー(Dave Rennie)ヘッドコーチ(HC)の下で復活を遂げたオーストラリアは、これで2017年以来となるテストマッチ3連勝。苦しい戦いが続くアルゼンチンは開幕から5連敗となった。

 ニュージーランドはこれで勝ち点を24に伸ばし、他チームによる逆転は不可能になったため、1節を残して大会連覇が決まった。南アフリカに連勝していたオーストラリアが、アルゼンチン戦の勝利で勝ち点13の2位に浮上し、南アフリカが2差の3位、アルゼンチンが大差の4位となっている。(c)AFP