【9月27日 Xinhua News】中国の自動車大手、浙江吉利控股集団を親会社に持つ吉利科技集団傘下の沃飛長空科技(成都)はこのほど、「空飛ぶクルマ」と呼ばれる電動垂直離着陸機(eVTOL)を手掛けるドイツのボロコプターとの合弁会社「沃瓏空泰(成都)科技」を四川省(Sichuan)の成都ハイテク産業開発区に設立した。

 新会社は、空飛ぶクルマの研究開発を軸に、中国で都市型交通航空(UAM)事業を展開する。eVTOLを使ったUAMサービスを3~5年以内に始める予定。機体と部品は、吉利科技集団のゼネラルアビエーション(一般航空)向け製造拠点で生産する。ボロコプターから大型貨物輸送用「ボロドローン」や2人乗りの空中タクシー「ボロシティー」、4人乗りの「ボロコネクト」などeVTOLを150機購入する契約も結んだ。

 沃飛長空科技は一般航空事業を手掛ける吉利科技集団傘下の中核企業で、自動運転、eVTOL、新エネルギーを中核技術とする。ボロコプターはeVTOLメーカーとして世界で唯一、欧州航空安全機関(EASA)の設計組織承認(DOA)と生産組織承認(POA)を取得している。

 沃飛長空科技と新会社は28日に開幕する第13回中国国際航空宇宙博覧会への共同出展も予定している。(c)Xinhua News/AFPBB News