【9月25日 AFP】アンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相の後継が決まる総選挙を今週末に控えたドイツで24日、各候補者に気候変動対策を求めるデモ集会が各地で開かれ、スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリ(Greta Thunberg)さんを含め数十万人が参加した。

 トゥンベリさんは、首都ベルリンの国会議事堂前で行われた集会に参加。気候変動対策を求める運動「フライデーズ・フォー・フューチャー(Fridays For Future、未来のための金曜日)」に賛同する若者たちの声援を受けながら演説し、選挙後にはドイツの政治家たちの責任を追及していく必要があると訴えた。

 トゥンベリさんは、地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定(Paris Agreement)」の実現に向けて「ほぼ十分な取り組みをしている政党が一つもないことは、これまで以上に明らか」だと指摘。「皆が投票しなければならないけれど、投票だけでは十分でないことを忘れてはいけない。街頭に出続けなければいけない」と呼び掛けた。

 主催団体によると、集会は国内470か所以上で開かれ、計62万人が参加した。フライデーズ・フォー・フューチャーのドイツ支部代表ルイザ・ノイバウアー(Luisa Neubauer)さんは、破滅的な気候変動の進行を食い止めるための時間は限られており、温室効果ガス排出量が特に多い国の一つであるドイツには、模範となる大きな責任があると指摘。「だから、私たちは今回の選挙を世紀の選挙と呼んでいる」とAFPに語った。

 26日に行われる総選挙は、社会民主党(SPD)の中道派、オラフ・ショルツ(Olaf Scholz)副首相兼財務相と、メルケル氏の保守与党・キリスト教民主同盟(CDU)のアルミン・ラシェット(Armin Laschet)氏との一騎打ちとなっている。世論調査での支持率は、ショルツ氏が25%、ラシェット氏が22%で、ショルツ氏がわずかにリード。環境政党・緑の党(Greens)のアンナレーナ・ベーアボック(Annalena Baerbock)候補は十数%にとどまっている。(c)AFP