【9月24日 AFP】米国境警備隊は、騎馬隊員がハイチ出身の不法移民を追い回す写真が物議を醸したことを受けて、テキサス州デルリオ(Del Rio)周辺で騎馬での移民対応を中止した。ホワイトハウス(White House)が23日、発表した。

 ジェン・サキ(Jen Psaki)大統領報道官は、アレハンドロ・マヨルカス(Alejandro Mayorkas)国土安全保障長官が公民権運動の指導者らにデルリオで馬を使わない方針を伝えたと明らかにした。

 AFPなどのメディアが20日、デルリオで撮影した一連の写真には、国境警備隊が縄を振って不法移民を威嚇し、国境を流れるリオグランデ(Rio Grande)川に押し戻しているように見える場面が写っている。

 家畜の群れを統率するカウボーイを想起させるとの声や、警官や刑務官、奴隷主が馬に乗り黒人にむちを振るった過去をほうふつとさせるとの批判が上がった。

 国土安全保障省は騎馬での対応について、医療救護を必要とする移民を見つけるためだったと説明している。(c)AFP