【9月24日 AFP】英国海軍(Royal Navy)は23日、人気スパイ映画「007」シリーズの主役ジェームズ・ボンド(James Bond)を演じる英俳優ダニエル・クレイグ(Daniel Craig)さん(53)を、名誉中佐に任命した。ボンドは作中で海軍中佐という設定になっている。

 クレイグさんは2006年からボンドを演じてきたが、28日にロンドンでワールドプレミアが行われる『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(No Time To Die)』を最後に降板する。同作は新型コロナウイルスの影響で公開が数か月延期されていた。

 海軍トップのトニー・ラダキン(Tony Radakin)第1海軍卿は、クレイグさんを名誉中佐に任命でき極めて光栄だと述べた。「ダニエル・クレイグさんは過去15年間、ボンド中佐を演じ、世界中で英国を守るという任務を果たしてきた」

 一方クレイグさんは、英国で最も歴史ある軍の一員になることができ光栄だとし、海軍関係者とその家族のためにこの地位を役立てたいと話した。

 イングランド南海岸ポーツマス(Portsmouth)の海軍本部で働くフランシス・ボンド(Frances Bond)少佐は、周りから「リアル・ボンド」とからかわれてきたが、ボンドを演じるクレイグさんに本当に会えるなんて夢にも思わなかったと述べた。

 海軍と国防省は『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の制作に協力しており、予告編では45型駆逐艦「ドラゴン(HMS Dragon)」を見ることができる。(c)AFP