【9月24日 AFP】2004年アテネ五輪の陸上女子三段跳びで銀メダルを獲得したギリシャのクリソピギ・デベツィ(Hrysopiyi Devetzi)氏は23日、キャリア開始時に「大物アスリート」から性的暴行を受けていたことを告白した。

 現在45歳のデベツィ氏は、母国のテレビ局アルファTV(Alpha TV)とのインタビューで、相手の身元や暴行の具体的な時期については伏せた上で、「ある日、オフィスに呼ばれて競技について話していたら、彼は私を抱きしめて触ってきた。彼はズボンを脱いで、私をソファに押し倒した」と話し、「幸運にも神のご加護があり、彼の電話が鳴って私は逃れることができた」と明かした。

 その一方で、これまで沈黙を貫いていたのは相手の家族を守るためだったと説明し、「ずっと秘密にしていた。彼は結婚していて子どもがいた。言わなかったのは、彼の子どもたちに配慮していたことに他ならない」と語った。

 デベツィ氏はドーピング検査を拒否して2年間の資格停止処分を受けた後、2009年に現役を引退。さらに2016年には、検体を再分析した結果、2008年北京五輪の銅メダルも剥奪され、名誉が失墜した。(c)AFP