【9月23日 AFP】熱心な環境保護活動家として知られる米俳優レオナルド・ディカプリオ(Leonardo DiCaprio)さんが、牛の細胞から培養肉を製造するスタートアップ企業2社に新たに出資したことが22日、発表された。

 イスラエルの企業「アレフ・ファーム(Aleph Farms)」とオランダ企業「モサ・ミート(Mosa Meat)」の共同発表によると、ディカプリオさんは両社の株式を取得し、それぞれの顧問も務める。株式保有割合は非公表。

 報道発表の中で、ディカプリオさんは「気候変動危機との闘いにおいて最も効果の高い方法の一つが、私たちのフードシステムを変革することだ」と説明。「モサ・ミートとアレフ・ファームは、世界の牛肉需要を満たしつつ、現在の牛肉産業が抱える最も差し迫った問題の幾つかを解決する新たな道を提供している」と述べている。

 ディカプリオさんは、植物由来のハンバーガーパテやソーセージを製造する米国の代替肉製造・販売大手ビヨンド・ミート(Beyond Meat)にも出資している。

 牛の細胞を培養してプロテイン製品を開発する手法は、拡大を続ける代替肉市場で新分野として注目されている。

 報道発表によると、アレフ・ファームは「生きた牛から採取した細胞の遺伝子を組み換えることなくステーキ肉を培養する」企業で、この手法は「動物を傷つけることなく、環境負荷も著しく少なくて済む」としている。一方、モサ・ミートは「牛の細胞から直接培養した牛肉のハンバーガーパテを、2013年に世界で初めて発表した」企業だと説明されている。(c)AFP