【9月23日 AFP】リトアニア国防省は22日、中国製スマートフォンにセキュリティー上の欠陥やデータ流出の恐れがあると警告し、公共機関や消費者に対し使用に注意するよう呼び掛けた。

 リトアニアの国家サイバーセキュリティーセンターは、中国の通信機器大手・華為技術(ファーウェイ、Huawei)とIT・電子機器大手・小米科技(シャオミ、Xiaomi)の5G(第5世代移動通信システム)対応モデルを分析し、「サイバーセキュリティーリスク」を発見したと明らかにした。

 同省のマルギリス・アブケビチュウス(Margiris Abukevicius)次官はAFPに対し「われわれが話しているリスクは現実のものだ」と語った。

 同氏はリトアニアで約200の公共機関が中国製端末を使用しているとした上で、公共部門全体が中国製端末を使用すべきではないと主張した。「リスク軽減のための最善策だ」

 国家サイバーセキュリティーセンターの報告書によると、シャオミ製端末は「台湾独立万歳」や「フリーチベット」といった言葉を検出・検閲できたという。

 シャオミの広報は英BBCに対し「ユーザーが送受信するデータを検閲することはない」と述べた。

 同報告書によると、ファーウェイ製端末は、ウイルスに感染したアプリを提供している恐れのあるサードパーティーのアプリストアにユーザーを自動転送しているとされる。ファーウェイはリトアニアの主張を否定している。(c)AFP