【9月22日 AFP】南米スリナムで、60歳のロニー・ブランズウィック(Ronnie Brunswijk)副大統領が21日、プロサッカーの公式戦に出場した。

 ブランズウィック副大統領は政治家としての仕事からいったん離れ、首都パラマリボで行われたインテル・モエンゴタポエ(Inter Moengotapoe)と、ホンジュラスのCDオリンピア(CD Olimpia)とのCONCACAFリーグ(2021 Scotiabank Concacaf League)の試合にモエンゴタポエのメンバーとして出場。54分間プレーしたが、チームは0-6で敗れた。

 政権ではナンバー2の副大統領だが、オーナーも務めるクラブの主将としてチームを引っ張った。生まれ年の1961年から取った背番号61のユニホームをまとい、息子のダミアン(Damian Brunswijk)と前線でコンビを組んだ。

 このことはツイッター(Twitter)でも紹介され、スポーツコメンテーターが「ロニー・ブランズウィック(スリナムの副大統領で、インテル・モエンゴタポエの会長)は、クラブの国際試合に出場した最年長の選手(60歳と198日)となった」と投稿した。

 元軍人で、反政府組織のリーダーでもあったブランズウィック副大統領は、1980年代の内戦に参加して当時のデシ・ボーターセ(Desi Bouterse)政権と闘った。現在は政治家であると同時に裕福な実業家にもなっているが、1999年には薬物の違法取引を行ったとして、旧宗主国オランダの裁判で有罪となり、禁錮8年の判決を受けた。(c)AFP