【9月22日 AFP】ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇(Pope Francis、84)は、自身が結腸の手術を受けた後、枢機卿が自分の後任を選ぶ準備をしていたと述べ、「私の死を望む人々もいた」と冗談を言った。メディアが21日、報じた。

 イエズス会の機関誌ラ・チビルタ・カットリカ(La Civilta Cattolica)によると、教皇は12日、スロバキアの首都ブラチスラバで行われたイエズス会の会合で出席者から体調を聞かれ、「まだ生きている。私の死を望む人々もいたようだが」と答えた。

 さらに、「教皇の病状が公表されている内容よりも深刻だと考えた高位聖職者が会議を開き、教皇選挙(コンクラーベ)の準備をしていたことも知っている」と述べた。

 教皇が死亡または退位した場合、枢機卿の中から後任を選出する教皇選挙が非公開で行われる。

 教皇は「神のおかげで私は健在だ。あの手術は望まぬ決断だった」として、「私を説得してくれたのはある看護師だった。看護師は患者とじかに接するため、医師よりも状況を理解していることがある」と続けた。

 教皇は7月4日に結腸憩室炎の手術を受け、10日後に退院した。(c)AFP