【9月22日 AFP】オーストリアのスキージャンプ選手で、W杯6連勝の記録も持っていたグレゴア・シュリーレンツァウアー(Gregor Schlierenzauer)が21日、31歳での現役引退を発表した。

 今回スキーを脱ぐことを決めたシュリーレンツァウアーは、男子では最多のW杯53勝、五輪で四つのメダル獲得、さらに権威あるジャンプ週間(Vierschanzentournee)で2012年と2013年に優勝と見事な実績を残している。しかし、2016年に負傷と自信喪失による休養を取った後は、以前と同じような成績を残すのが難しくなっていた。

 シュリーレンツァウアーは自身のブログで「唯一無二の、感動の詰まった旅だったが、この旅はこれから新たな方向へ向かって続いていく」と発表。「今から振り返っても感動的な旅だったと思う。自分の限界を突き破ることができたが、同時に限界も見えた」とファンに別れを告げた。

「選手として高いレベルのパフォーマンスを残し続けてきた中で、現役キャリアを終わらせるという判断を下すのはまったく簡単ではなかったが、タイミングも含めて正しい決断だと感じている」 (c)AFP