【9月21日 AFP】世界的な人気を誇る韓国の男性7人組アイドルグループ「BTS(防弾少年団)」が20日、米ニューヨークで開催中の国連総会(UN General Assembly)で演説を行った。聴衆からはコンサートでおなじみの黄色い声は上がらず、BTSにとっては一風変わった国際舞台となった。

 落ち着いたダークスーツに身を包んだBTSは、世界が遅れをとっている国連(UN)の持続可能な開発目標(SDGs)達成に向け、若者たちを結集させたいと表明。新型コロナウイルスワクチンの接種を受けたことに言及したほか、若者は気候変動との闘いについて「答えを探している」と述べた。

 議場は新型コロナウイルス対策により空席が目立ち、最前列の各国代表が携帯電話で写真を時折撮る以外は静寂の中での演説となった。演説が終わると、事前収録されたビデオが流され、BTSが総会会場や、イーストリバー(East River)に面した国連本部の芝生の上で同グループの楽曲「パーミッション・トゥ・ダンス(Permission to Dance)」を歌い踊る姿を披露した。

 韓国政府は、Kポップの世界的な人気を利用した活動を展開している。文在寅(ムン・ジェイン、Moon Jae-in)大統領はBTSに外交旅券(パスポート)を付与。国連総会では同グループを自ら紹介した。(c)AFP