【9月21日 AFP】米国は20日、新型コロナウイルス対策で続けてきた入国制限措置について、ワクチン接種を完了した航空旅客に限り、11月上旬から解除すると発表した。検査と接触者追跡に応じることが条件となる。

 入国制限は、1年半前のコロナ流行初期にドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領が導入。パンデミック(世界的な大流行)が長引く中、世界中の人々が長期間にわたり、家族や友人に会ったり、海外出張をしたりできない状況を生んでいた。制限の緩和をもって、ジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は方針を一転させ、関係が悪化している欧州の同盟諸国からの大きな要望に応える形となる。

 入国制限免除の条件となるワクチンの種類については今後、米疾病対策センター(CDC)が決定する予定で、米国で承認済みのものに限られるのか、中国やロシアで開発されたものなども含まれるのかは今のところ不明。

 米政府の新型コロナウイルス対策調整役を務めるジェフリー・ジエンツ(Jeffery Zients)氏によると、旅客は米国行きの航空便搭乗前、ワクチン接種を完了したことと、3日以内に受けた検査の陰性結果を提示する必要がある。米国行きの航空便ではマスク着用が義務付けられ、航空会社は米保健当局に接触者追跡情報を提供する。(c)AFP/Sebastian Smith