【9月20日 AFP】メキシコの首都メキシコ市で19日、アフガニスタンから避難してきた女性4人を歓迎する自転車パレードが行われた。女性たちはロボティクス(ロボット工学)大会のアフガニスタン代表メンバーで、先月、イスラム主義組織タリバン(Taliban)の支配から逃れてきた。

 4人は「メキシコはあなたがたを抱きしめる」と名付けられたイベントに参加。他の参加者と共に自転車や三輪タクシーで、中心部の革命記念塔(Monument to the Revolution)まで行進した。

 4人が所属していた約20人の若い女性から成る代表チームは、中古車の部品で新型の人工呼吸器を製作し、2017年のロボティクス世界大会で特別賞を受賞した。

 メンバーの一人はAFPに対し、「メキシコ政府に感謝したい」と述べた。当局によるとメンバーはタリバンから脅されており、安全上の理由から名前は伏せられている。

 チームのメンバー5人とそのパートナー1人は、先月にタリバンが権力を掌握したのを受け、退避第一陣でメキシコに到着した。女性たちは到着後、代理人を通じて「私たちの夢はタリバンのせいで終わることはない」と述べた。

 メキシコは以降、通訳者やその家族を中心にアフガニスタン人計391人を受け入れている。

 19日のパレードには、人道的理由からロボティクスチームの受け入れを手配したマルタ・デルガド(Martha Delgado)外務副大臣も参加した。

 4人は贈られたTシャツを持って記念写真を撮り、短いスピーチをした。その後3人は自転車で、1人は三輪タクシーでレフォルマ通り(Paseo de la Reforma)を走った。

 メキシコ市中心部では毎週日曜日は車両が通行止めとなり「自転車天国」が催されている。(c)AFP