【9月19日 AFP】フランスの国務院(最高行政裁判所)はこのほど、伝統的な鳥猟を禁止した。これを受けて「地方の価値観」保護を主張する狩猟者数千人が18日、抗議デモを行った。

 当局によると、南仏モンドマルサン(Mont-de-Marsan)では1万3000人が参加。狩猟者のベストと同じ明るいオレンジ色の服を身に着け、狩猟用らっぱや爆竹を使い気勢を上げた。

 北西部ブルターニュ(Brittany)のルドン(Redon)などでも抗議活動が行われた。

 モンドマルサンのデモに参加した狩猟と釣りが趣味のエリックさん(47)は「自分の文化が破壊されるの見るのはうんざりだ。私の母語ガスコーニュ語はもはや根絶やしにされた。今度は伝統的な狩猟だ」と述べた。

 国務院は8月、2009年の欧州連合(EU)指令に基づき、南仏をはじめ各地で広く行われている網や鳥カゴを使った伝統的な狩猟を禁止した。6月には、鳥もちを使った狩猟も禁止された。

 環境保護団体は、欧州全体で鳥の個体数が激減する中、鳥もちや網を使った無差別な狩猟により、フランスでは年間15万羽の鳥が犠牲になっていると主張している。

 一方、政府は1年後の総選挙に向けたキャンペーンの一環として、こうした伝統狩猟法の一部容認も検討している。

 国内の狩猟人口は約120万人で、その家族や狩猟の支持者と合わせると約500万人分の票になる。(c)AFP/Benoit PETIT