米軍誤爆、対面謝罪を アフガン遺族が訴え
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【9月19日 AFP】米軍がアフガニスタンで行った無人機による攻撃が誤爆だったと認めたのを受け、犠牲者の遺族は18日、対面での謝罪と補償を求めた。
米情報機関は先月29日、エズマライ・アフマディ(Ezmarai Ahmadi)さんをイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」のメンバーと誤認。アフマディさんの白いトヨタ車を8時間追跡した後、ミサイルで攻撃した。子ども7人を含む10人が犠牲となった。
米軍司令官が誤爆を認め、ロイド・オースティン(Lloyd Austin)国防長官が謝罪した。
しかし、アフマディさんのおい、ファルシャド・ハイダリ(Farshad Haidari)さん(22)は不十分だと語る。
首都カブール北西の人口集中地区にある空爆被害を受けた家でAFPの取材に応じたハイダリさんは、「ここに来て、面と向かって謝罪すべきだ」と訴えた。
きょうだいのナーセルさんと年の若いいとこも失ったハイダリさんは、米国は遺族に直接連絡をしてきていないと語る。
ハイダリさんは、「ここに来て、償うべきだ」とし、「彼らはテロリストではなかった。そのことはいまや、米国にも全世界にも明らかになった」と述べた。
犠牲になった親族の多くは米国のために働いていたという。「ナーセルは約10年間米国人のために働いた。おじも国際機関に勤めていた」
アフマディさんは死亡した当時、米国の支援団体に勤務していた。
現在多くのアフガニスタン人が、イスラム主義組織タリバン(Taliban)の支配から逃れようとしている。ハイダリさんは、誤爆で亡くなった全員が正式な書類を入手しており、近く米国へ退避する予定だったと話した。(c)AFP/James EDGAR