【9月18日 AFP】フランスは17日、オーストラリアに潜水艦共同開発契約を破棄されたことを受け、欧州連合(EU)・豪間で進められている通商交渉でもオーストラリアを信用できないと述べた。

 オーストラリアによる契約破棄が、広範囲に及ぶ通商交渉に影響を与える可能性があるとけん制する狙いがあるとみられる。

 クレマン・ボーヌ(Clement Beaune)欧州問題担当相はニュースチャンネルのフランス24(France 24)に対し、「われわれはオーストラリアと通商交渉を行っている」と前置きした上で、「オーストラリア側を到底信用できない」と述べた。

 EU加盟国を代表して貿易交渉を行う欧州委員会(European Commission)とオーストラリアは今春、2018年に始まった通商交渉の11回目の会合を終えた。次回の会合は今秋に予定されており、貿易やサービス、投資、知的財産権などの分野について話し合う。

 オーストラリアにとってEUは3番目に大きな貿易相手で、2020年の輸出入額は製品が約360億ユーロ(約4兆6000億円)、サービスが約260億ユーロ(約3兆4000億円)だった。(c)AFP