【9月17日 AFP】米カリフォルニア州の国立公園で16日、世界最大級のセコイアの巨木群を山火事から守るため、木々に耐火シートが巻き付けられた。同国西部では、乾燥による大規模な火災が相次いでいる。

 作業が行われたのは、セコイア国立公園(Sequoia National Park)。樹高83メートルで世界最大の「シャーマン将軍の木(General Sherman Tree)」をはじめとする巨木群の木々が、アルミニウム製の耐火シートで包まれた。

 カリフォルニア州では、今年の猛烈な火災により、既に数十万ヘクタールの森林が焼失している。

 科学者らは、同域の森林火災を深刻化させている長引く干ばつや高温の背景には、人間の活動を原因とする地球温暖化があると指摘する。

 16日には、シャーマン将軍の木など世界最大級の5本の木がある公園内の「ジャイアント・フォレスト(Giant Forest)」に、二つの山火事が迫った。

 ジャイアント・フォレストの巨木は観光の目玉となっており、世界中から訪れた人々が、その比類なき大きさに魅了されてきた。

 現地メディアのマーキュリー・ニューズ(Mercury News)によると、公園関係者は「われわれはとにかく、樹齢2000~3000年の木々を守るため、あらゆる手を尽くしたい」との考えで、「異例の対策を講じている」と話している。(c)AFP