【9月17日 Xinhua News】中国石油大手の中国石油化工集団（シノペック・グループ）が上海市に初めて建設した太陽光発電所がこのほど完成し、グリッド接続発電に成功した。年間発電量は40万キロワット時になる見通しで、年間341トンの二酸化炭素（CO2）排出量削減が可能で、植樹約1万9千本分に相当する。

　シノペック傘下の上海石化が建設した同発電所は、敷地面積約1800平方メートル、発電容量400キロワットで、クリーンや安全、低コスト、高効率などの特徴を持つ。上海石化では5年以内に50メガワット以上の太陽光発電設備の設置を計画している。

　シノペックは世界有数のクリーンエネルギー化学企業の構築に全力を挙げ、太陽光発電事業の展開を加速させている。5月には江蘇省（Jiangsu）常州市（Changzhou）に中国初の「カーボンニュートラル（炭素中立）ガソリンスタンド」を建設。この他、海南省（Hainan）や広東省（Guangdong）、広西チワン族自治区（Guangxi Zhuang Autonomous Region）、雲南省（Yunnan）などで太陽光発電所206カ所を建設し、さらに千カ所の立地選定を完了している。同社ではまた、第14次5カ年規画（2021～25年）期間中、分散型太陽光発電所7千カ所の建設を計画。総発電容量400メガワット、年間発電量約4億8千万キロワット時に達する見込みで、年間50万トンのCO2排出量削減が可能になる。(c)Xinhua News/AFPBB News