■軍用ヘリを消火用に改造

 山火事はカリフォルニア州全土で猛威を振るい、州では最近、消火専用ヘリコプター1機とハイテク火災検知カメラを導入したが、リソースの面で消防活動が追いつかないのではないかと多くの人々が懸念している。

 ダンさんの近隣に最近引っ越して来たマイケル・ロジャーソン(Michael Rogerson)さんは、民間による解決策として、改造した元軍用ヘリ2機を消火専用ヘリとして地元に提供することを考えている。ロジャーソンさんは、航空機会社の最高経営責任者(CEO)だ。

「もうすぐ装備が完了する。2週間程度でこの地域に配備できると思う」と話す。「カリフォルニア州森林保護・防火局や米森林局(US Forest Service)、そしてナパ地域の人たちに披露して、素晴らしい解決方法だと納得してもらいたい」

 あと数週間もすれば、ブドウの収穫が始まる。ダンさんは、できれば、そうした解決策や自分の消防車に頼らずに済むよう願っている。

 今は古い消防車のホースで、強力な水鉄砲を持っている孫たちと「水掛け合戦をしている」と話した。

 映像は8月30日撮影。(c)AFP/Julie JAMMOT