【9月15日 AFP】イタリア・ベネチア(Venice)で先週、カナル・グランデ(Grand Canal、大運河)に架かるルネサンス美術の至宝「リアルト橋(Rialto Bridge)」の全面改修が完了したことを祝う式典が開かれた。式典では、イタリア人テノール歌手のアンドレア・ボチェッリ(Andrea Bocelli)氏が、橋の上でオペラを披露した。

 優美で低いアーチ、特徴的なアーケードを備えた白く輝くリアルト橋は、ベネチアで最も人気のある撮影スポットの一つ。カナル・グランデの幅が最も狭い場所に架かっており、19世紀半ばまでは、船を除いては運河を渡る唯一の手段だった。

 式典主催者によると、イタリアのファッションブランド「ディーゼル(DIESEL)」の創始者レンツォ・ロッソ(Renzo Rosso)氏による出資を受けて、500万ユーロ(約6億4700万円)をかけて行われた橋全体の改修作業は、2015年に始まり2019年に完了。しかし、落成式は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で2度延期されていた。

 映像は7日撮影。(c)AFP