【9月15日 AFP】中国南部の学校で、新型コロナウイルスの集団感染が確認されたことを受けて、14日には複数の都市で学校が閉鎖され、数百万人を対象とした検査が命じられた。ワクチン未接種の児童の間での感染拡大が懸念されている。

 同日の国内新規感染者は、前日の22人から増え、59人となった。全員が福建(Fujian)省内の感染者だった。

 同省にある人口320万人のホ田(Putian)市では、全住民に検査が義務付けられた。シンガポールからの帰国者に関連しているとみられる変異株「デルタ株」が、同市から省全体に拡大し、これまでに100人以上の感染が確認されている。

 中国は先に、デルタ株の感染拡大を抑制しつつあると宣言していたが、ここ数週間で最大のクラスターが発生したことで、同国の感染ゼロ戦略が試される形となっている。

 当局によると、今回のクラスターは最近シンガポールから帰国した男性から広がったとみられている。男性は2週間の隔離終了後に発症。当初の検査では陰性だったとされる。

 新学期の始業から間もない先週感染が確認された最初の患者らの中には、この男性の12歳の息子とその同級生1人が含まれていた。

 ホ田市当局によると、デルタ株はその後、複数の学級に広がり、幼稚園児8人を含む子ども36人以上が感染した。学校が関係する大規模な集団感染は、同国では初めて。

 国営新華社(Xinhua)通信によると、12日の時点で、中国では人口の約7割が接種を完了するのに十分な20億回分以上のワクチン接種が行われた。

 だが、幼い子どもたちの大半は依然未接種で、福建省での流行がさらに広がり、子どもの感染者数が突出することが懸念されている。

 映像はホ田市で全住民に義務付けられた検査の様子。国営中国中央テレビ(CCTV)が10、12、13日撮影・提供。(c)AFP