東京五輪銀の英陸上選手、B検体も陽性 メダル剥奪ほぼ確実に
発信地:ロンドン/英国
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【9月15日 AFP】スポーツのドーピング検査を管轄する国際検査機関(ITA)は14日、東京五輪の陸上男子4×100メートルリレーに出場した英国のチジンドゥ・ウジャ(Chijindu Ujah)について、Bサンプルからも禁止薬物が検出されたことを発表した。これにより、英国がこの種目で獲得した銀メダルが剥奪されることはほぼ確実となった。
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ITAによると、ウジャのサンプルは英国がイタリアに次ぐ2位に入った決勝と同じ8月6日に提出されたものだという。英国が失格になった場合、3位のカナダが銀メダル、4位の中国が銅メダルに繰り上がる。
ITAは「この件をスポーツ仲裁裁判所・アンチドーピング部(CAS ADD)に諮っている」と発表している。
ウジャについては8月、Aサンプルから主に筋肉増強の目的で使用されるオスタリン(Ostarine)と選択的アンドロゲン受容体調節薬「SARM S-23」が検出され、暫定的な資格停止処分が科されたが、今回Bサンプルからも同じ物質が検出された。
ウジャは検査結果について「ショックを受け、打ちひしがれている」と話し、故意の使用を否定していた。
処分に関しては、まずはメダルについて判断し、その後ワールドアスレティックス(World Athletics、世界陸連)の独立不正防止機関「アスレチックス・インテグリティ・ユニット(AIU)」が追加の制裁を検討する。(c)AFP