【9月14日 Xinhua News】中国ではこの1カ月余り、国内の新型コロナウイルス感染状況の変動に加え、12~17歳へのワクチン接種が開始されたことで、ワクチンや関連医薬品の需要が各地で増大している。これを受け、上海市の医薬品保管倉庫とコールドチェーン物流も忙しさが増してきている。

 ワクチン輸送の安全性と安定性の確保には、信頼性の高いコールドチェーン温度制御技術が重要となる。ワクチン輸送では貨物室内温度を2~8度に保つ必要がある。上海の物流会社の一部の温度管理車には、日本の三菱グループの企業から輸入した車載用空冷機温度制御システムが搭載されており、要求される温度帯の任意の温度を維持できるようになっている。こうした技術により車内温度を正確に調整することで、新型コロナワクチンを南京市や揚州市へも安全に輸送することができる。

 物流企業は、物流システムに冷却システムを2重に備えることで安全性を高めている。一つのシステムが動作しなくなった場合でももう一つのシステムが機能することで、ワクチンや関連医薬品の輸送を「二重の保険」で守っている。(c)Xinhua News/AFPBB News